「どこかに僕みたいな道化師はいませんか?」-中野ファイナルsoul
- 2012.04.04 Wednesday
- 21:45
20120401 People In The Box 「Citizen Soul」release tour
@中野サンプラザ ファイナル
「まだまだやりたい。あと15曲くらい続けたい。・・けど、あと15曲やったら、俺が
土下座とか、色々、尊厳を失う事をしなくちゃいけないので(笑)」
そんな風にアンコールで波多野君が語ったように、ほんと、「名残惜しい」
ツアーファイナルだった。このままずっとずっと聴いていたい・・と言うか、この
演奏者たちと、お客さんたちと、ずっとここに一緒に居たい・・みたいな。
ある種「人間味溢れる」ステージだったからかなぁ。演奏者の人懐っこさと、
お客さんたちのPeopleへの愛情が、幸福な空間を作ってたなぁ・・って。
サンプラザに行ったのは数回目だけれど、会場に入って、なんだか今までで
一番「わぁ・・広い。ステージ、遠いよう・・・・」って思った。一階席の真ん中より
やや後方。ドレープが豪華な幕が高い天井から掛っている、広いステージの
真ん中に、「ぎゅっ」と3人のセッティングが。ちまっとしてる(笑)。
そうそう、Peopleのセッティングって、広いステージでも3人の距離が
凄い近くて、真ん中にちまっと寄ってるよね。大きい会場だけど、いつも
通りの3人の演奏が観られるんだと言う安心感と、期待と。
ウグイス嬢のアナウンスが間もなくの開演を告げる。ホールならでは。
客電がスーッと落ち、朗読が始まる。スクリーンにはアニメーションが。
皆さん期待していたであろう、加藤隆さんの。
「食べろ 食べろ 食べろ・・・」最初にむしゃむしゃ食べていたのは、
マッシュルームカットの、男の子?少し意外だった。もっとグロテスクな
映像かなと思っていた。明るい色調で、キュートだった。なんだか。
「どなた様も 今 という瞬間を どうか取り損ねませぬように」
ゆっくりと本を閉じるように朗読が終わると、「チチチチチ・・チーン」と
時計の音のいつものジム・オルークのSE。お客さん達が一斉に立ち上がり、
待ってました!と言わんばかりの拍手と歓声。
昨年の、同じ場所での、ツアーファイナルのオープニングを鮮明に
思い出して、重ねた。「アメリカ」。幕が降りたまま演奏が始まり、お客さんはいつ
立とうかそれぞれ逡巡しているようで。「恋に堕ちた〜♪」の所で幕が上がり、
それと同時にお客さんがバラバラと立ち上がって・・・・・・・・
明らかに、違った。何が?多分、全てが。
波多野「ここでやるのは二回目なんですけど・・もう、ホームだと思ってます。
楽しいです!」と言う言葉通り、「板についた」演奏会だった。彼らの音楽は
この一年、着実に、確実に、良い方向に向かって鳴り渡り、また、ここに辿りついた。
そう感じた。
ダイゴマンが昨年の事を少し述べた。震災で延期になり、キャンセルが300枚くらい出た
と。「去年これなかった人も、来てくれてると思うんですよ。僕としては、リベンジ出来た
感じで、またここでやれて、凄くうれしいです。」彼の飾らない素直な言葉に・・・
泣くよね??コレね。反則技キタコレと思ったよね。今日は昨年と違い、ゆる〜く楽しめ
そうだと思ってたのに!のにのに!
でもほんと、演奏は肩の力が抜けてリラックスしたアンサンブルだったと思う。
コント(MC)もけっこう長くボケツッコミの応酬をしてたし。
お客さんの方が最初緊張していた感じで、この所スベリ知らずだったハタノ君の
MCも最初反応薄で、「なんか今日はぜんっぜん打率が上がらない!」
とご立腹だったのにはウケたww打率って・・野球用語出たのが意外。どうでも
良いですね。しょうがないな・・みたいに伝家の宝刀ギャク「僕、帽子の中は完全に
ハゲてますから」が序盤に出てしまったからね・・・w
ひとまずセットリスト。
1.沈黙
2.笛吹き男
3.市民
4.親愛なるニュートン街の
5.見えない警察のための
6.ペーパートリップ
7.技法
8.レテビーチ
9.冷血と作法
10.ブリキの夜明け
11.ニコラとテスラ
12.月曜日 / 無菌室
13.はじまりの国
14.スルツェイ
15.ニムロッド
16.旧市街
17.汽笛
———————–
18.泥の中の生活
19.火曜日 / 空室
20.完璧な庭
21.She Hates December
驚いたのが、旧市街。スクリーンにアニメーションが。MVかなと
思ったら、違う!同じ、バベルの塔(がモデルらしい)が最初出てきた
のだけど、どんどん、塔を登って行く・・ように錯覚する映像。
塔を登って行く間、様々な「人類の負の遺産」のようなものが現れる。
防護服を着て担架を運ぶ人・・・で「うわぁ・・・・・」となった。
前作「Family Record」はある種、「警告・予言」であり、その顛末が
加筆されたような印象を受けた。
そして、塔の頂上に達したその先に、つるのようなものが伸びている。
一瞬「ジャックと豆の木?」と思ってしまいましたスミマセンw。
つるのようなひものその先にあったものは・・・
「胎児」 だった・・・・・・。
「つる」は、「臍の緒」だったんだ!
ドクンドクンと脈打つ胎児を唖然と見ながら、「やられた!」と舌を巻く。
バベルの塔は、臍の緒の繋がる「胎盤」だったんだ・・。人間が犯してきた
過ち・負の遺産を栄養にして、新しい生命がまた、育つ・・・・。
加藤隆さんは、凄いなと、改めて。今までずっと、波多野君が描いてきた
世界を、たった一曲分のアニメーションに集約してしまうなんて!
あのね・・・私旧市街の演奏観るの、大好きなんです。各プレイヤーの
手の動き、呼吸、拍子や音の変化・・・どれをとっても。瞬きするのも
おしいくらい。なのに・・・・アニメーションに見入って、一回も演奏者を
見なかった多分・・・・なんて事したんだ君達は・・・・・・(笑)
本編最後、「汽笛」はなんだかホッとした。現実に戻れたというか。
汽笛、すごくライブ映えのする曲。大きな会場で聴けて、感激。
三声の「あーあ♪ あーあ♪」のコーラスだけになる所とか、ブンブン音を
振り回しているようなアウトロとか、聴きごたえ十分だった。
旅が、また始まる。ツアーファイナルの最後の曲で、また「始まる」
気がして寂しくない。のが、良かったな。
アンコール。
いつも、ダイゴマンだけが早く出て来る。なかなか二人が出て来ないので、
「今日も男子が多くて嬉しいんだけど・・・。どのバンドのライブでも、女子が
割と多いでしょ?女子の方が行動力あるから。男は家でもんもんとしてる
からね。そんな中、男子も沢山来てくれて嬉しいんだけど・・・」とおもむろに
語り出す。「男子に聞いてみたいんだけど・・・・・三人の中で誰が好き?」
ドっカーン!!笑いすぎて涙出たww今日はダイゴマンに泣かされる日か??
おもしろっ、何ソレww
じゃあそこの君とさされたお客さんが元気に「健太さんです!」と言ったから
ナイスすぎたww「健太さんです?!・・・空気読めよ!」って、甘いなダイゴマンww
ダイゴさんですと言ってもらえるように頑張って下さい。
やっと二人が登場し、毎回度肝を抜かれるパフォーマンスが観られる
「泥の中の生活」。さてさて今回は?とワクワクしながら聴いていた。ら・・・・
え・・・・www。波多野の舞炸裂。中間インスト部分でハットを取って、
ヒラヒラと踊り出した。なんか、「雨に歌えば」のジーン・ケリーが歌いながら
踊る場面を少し思い出した。ちょこんと正座して、丁寧に髪を整えてハット
を被って舞を終えたのがなんともユーモラスでした。いや〜、なんか・・・・
とりあえず行って良かったアレ観られただけでも。←
終演後、ある方があの舞を「道化ですね・・」と解説して下さって、ああ、
なるほど、と思った。両手を広げてお辞儀をする感じとか、まさに。
旅の音楽団、サーカスにいる、道化師。
次の「火曜日/空室」から繋いで「完璧な庭」でギターの入りミスがあったのだけど、
三人が呼吸を整えながらもう一度繋ぎを演奏して、よし!と言うタイミングで再び
始めたもの、なんか良かったです。ほんとにこの「三角形」は揺るぎない、「大丈夫」
なものなんだな〜って。それぞれミスがあった時のフォローの仕方が、この
バンドは優しい。だってステージ上でミスをなじりあうバンドとかいるんだよ?(笑)
そのバンド今や超大人気大物だけど、そんなんいやだわ〜私ww
最後の最後、She hates December。
福岡時代から演奏していた曲だと聞くから、すごく、聞いてみ
たいんだ。「その頃、こんな大きな所でこの曲演奏するようになる
って思ってた?」って。答えは・・・ちょっと想像つかない。
余談:楽しみにしていた、ツアーグッズ整理整頓ポーチMC(各地の名物
を入れると言う)は何かな〜と楽しみにしていたのに、「東京って名物無いよね?」
と。お客さんが「スカイツリー!」と言うと、「あんなものが?高いだけで、登っても、
何もないぜ?」とハタノ氏。「そう言う奴に限って登ったら、あの100円入れて見る
望遠鏡覗いてはしゃぐんだよね・・あそこ健太ん家??みたいに」とダイゴマン。
「あそこが新宿やろ??俺んちあれじゃん??とかね!」と、遠足の小学生風の
演技で乗っかるハタノ氏ww。可愛かったデス。
そこから高尾山の話題になり、ダイゴマンはガッツリ行った事があり
二人に勧めてた。健ちゃんは駅まで行って帰ったとw。ハタノ君は、
入口まで行ったけど早朝でお店もケーブルカーもやってなかったので
、登らずに帰ったと。(何故そんな時間に?ww)
ハタノ「ちゃんとした靴で行った方がいいですよ」健太「コンバースしか持って
ないやん!」の何度も練習したような絶妙なタイミングのツッコミがお見事でした。
二段オチでダイゴマンが「コンバースに登山用って書いてあるからね」とボケた
のもお見事。
なぜ、私が妄信的に好きになるバンドはMC面白いんだろう?←知らんがな!ツッコミ
)
